2010年01月30日
福岡県と起業
実は、福岡県は起業が盛んな地域なんです。
都道府県別の会社の創業率を見てみると、
2007年は沖縄、東京に次いで3位にランクインしています。
ちなみに福岡に続いて大阪、神奈川、滋賀、兵庫と並びます。
以前は、東京よりも上位で、沖縄に次いで2位の時もありました。
福岡には大学を母体にしたベンチャー企業も多いんです。
県内の大学発ベンチャーの累計数は東京、神奈川、大阪に次いで4位、
大学別では九州大が全国8位、九州工業大が全国10位に名を連ねています。
起業、創業の多寡は地域の活力を示す一つの指標であるのは間違いないと思います。
元気な企業や経営者がどんどん出てくれば、地域も活気づきますからね。
ですから、行政も創業支援に力を入れてきたのでしょう。
福岡市で開かれる、「フクオカベンチャーマーケット」も仕掛けの一つです。
新しく事業を始めようとする時に、真っ先に挙がる問題は資金調達、取引先の確保、人材育成、経営ノウハウの蓄積などです。
フクオカベンチャーマーケットは、そんな起業家と投資家などとの出会いの場をつくろうと開設されたそうです。
福岡県が主に費用を負担して、証券会社や銀行、投資会社、商社など、
民間企業でつくる組織が運営することなっています。
今月、開設10周年を記念した123回目が開かれたのですが、
事業計画を発表した企業は累計で1700社を超えました。
内訳は福岡県内企業が6割、県外企業が4割で韓国やインドの企業もありました。
このうち7割近くで商談につながったらしく、17%が商談成約に至ったといますが、
これは驚異的な数字だと思います。
中には、福岡証券取引所の新興企業向けの市場「Qボード」に上場したベンチャー企業もありました。
ただ、成果は大いに宣伝していいのですが、この10年を振り返って課題を整理し、
次の10年に向けて踏み出すことがなお重要です。
福岡県はアジアの中小企業の交流拠点を目指す構想を打ち出していますが、
フクオカベンチャーマーケットの運営組織と韓国の釜山テクノパークが業務連携協定を結んだのもその流れだと思います。、
九州からアジアへ、その視点も大事なのですが、国内、地域での連携強化も大切です。
九州経済産業局や九州7県でつくる「九州地域ベンチャー企業支援会議」などももっと活用することはできないかなと思います。
明確な数値目標なども掲げたほうがよいでしょう。
99年は国を挙げてベンチャー支援に乗り出した年だといえます。
経済の停滞と雇用の悪化に歯止めをかけようと、政府は当時、
年間約14万社の新規開業数を5年後に10万社程度増加させて、
100万人規模の雇用を創出する方針を示しました。
これを受けて、全国で創業支援、ベンチャー育成が動きだしたのです。
さらに、経済産業省は2001年に新規開業倍増計画を発表し、創業支援を後押ししました。
これに関して、計画通りに行かなかったということで揚げ足を取るつもりはありません。
肝心なのは、できなかった理由をはっきりさせることです。
民間企業であれば普通にやっていることですし、もっと成果をあげるために必要な手順です。
福岡がもっと活力ある場になることを期待しています。
参考
都道府県別の会社の創業率を見てみると、
2007年は沖縄、東京に次いで3位にランクインしています。
ちなみに福岡に続いて大阪、神奈川、滋賀、兵庫と並びます。
以前は、東京よりも上位で、沖縄に次いで2位の時もありました。
福岡には大学を母体にしたベンチャー企業も多いんです。
県内の大学発ベンチャーの累計数は東京、神奈川、大阪に次いで4位、
大学別では九州大が全国8位、九州工業大が全国10位に名を連ねています。
起業、創業の多寡は地域の活力を示す一つの指標であるのは間違いないと思います。
元気な企業や経営者がどんどん出てくれば、地域も活気づきますからね。
ですから、行政も創業支援に力を入れてきたのでしょう。
福岡市で開かれる、「フクオカベンチャーマーケット」も仕掛けの一つです。
新しく事業を始めようとする時に、真っ先に挙がる問題は資金調達、取引先の確保、人材育成、経営ノウハウの蓄積などです。
フクオカベンチャーマーケットは、そんな起業家と投資家などとの出会いの場をつくろうと開設されたそうです。
福岡県が主に費用を負担して、証券会社や銀行、投資会社、商社など、
民間企業でつくる組織が運営することなっています。
今月、開設10周年を記念した123回目が開かれたのですが、
事業計画を発表した企業は累計で1700社を超えました。
内訳は福岡県内企業が6割、県外企業が4割で韓国やインドの企業もありました。
このうち7割近くで商談につながったらしく、17%が商談成約に至ったといますが、
これは驚異的な数字だと思います。
中には、福岡証券取引所の新興企業向けの市場「Qボード」に上場したベンチャー企業もありました。
ただ、成果は大いに宣伝していいのですが、この10年を振り返って課題を整理し、
次の10年に向けて踏み出すことがなお重要です。
福岡県はアジアの中小企業の交流拠点を目指す構想を打ち出していますが、
フクオカベンチャーマーケットの運営組織と韓国の釜山テクノパークが業務連携協定を結んだのもその流れだと思います。、
九州からアジアへ、その視点も大事なのですが、国内、地域での連携強化も大切です。
九州経済産業局や九州7県でつくる「九州地域ベンチャー企業支援会議」などももっと活用することはできないかなと思います。
明確な数値目標なども掲げたほうがよいでしょう。
99年は国を挙げてベンチャー支援に乗り出した年だといえます。
経済の停滞と雇用の悪化に歯止めをかけようと、政府は当時、
年間約14万社の新規開業数を5年後に10万社程度増加させて、
100万人規模の雇用を創出する方針を示しました。
これを受けて、全国で創業支援、ベンチャー育成が動きだしたのです。
さらに、経済産業省は2001年に新規開業倍増計画を発表し、創業支援を後押ししました。
これに関して、計画通りに行かなかったということで揚げ足を取るつもりはありません。
肝心なのは、できなかった理由をはっきりさせることです。
民間企業であれば普通にやっていることですし、もっと成果をあげるために必要な手順です。
福岡がもっと活力ある場になることを期待しています。
参考